このたび、F1ドライバーの書籍が日本でも発売されました話題の本。
日本のF1ファンにもとても人気があるキミ・ライコネン選手のオフィシャルブックです。
日本版の発売日は2018年10月12日でしたが、F1レースの日本PG(グランプリ)が開催される鈴鹿サーキットでは10月5日から先行発売もありました。
金髪で緑色の瞳、キミ・ライコネンとは
まずは紹介を少々。
今回書籍が出版されたキミ・ライコネンはF1(フォーミュラ1)の選手で、2018年ではフェラーリチームのドライバーのひとりです。日本でも男女問わず多くのファンがいます。金髪で緑色の目を持つイケメン。口数が少なくクールな感じもしますが、実に面白い人物です。
2007年には年間タイトル争いに勝利し、F1タイトル(ドライバーズチャンピオン)を獲得しています。レースの優勝回数も多いですし、予選での速さもあります。
世代的にはミハエル・シューマッハ選手、フェルナンド・アロンソ選手、ルイス・ハミルトン選手やセバスチャン・ベッテル選手とそれぞれ争ってきました。
レースでは、ムリな幅寄せで相手をコース外へと追いやることはせず、きちんとスペースを残すフェアプレイが多いです。また、記者会見などメディアの前では口数が少なくクールな姿が目立ちますが、面白い名言がたびたび登場します。
質問:『ヘルメットは多くのドライバーにとって特別な意味を持ってますが、あなたにはどれほど重要ですか?』
キミ・ライコネン:『ボクの頭を守ってくれる』
ヘルメットデザインについて答えてほしいのにね(笑)
また、2001年のF1デビュー戦のこと。レース数時間前にガレージ周辺で姿が見えなくなったとスタッフが探しまわっていたら、チームホスピタリティの中の自室で熟睡していたという、驚くほどのマイペースな面もあります。新人選手だったらかなりの緊張感のため、寝るなんて考えられないと思います(笑)
チームやスポンサーのことを考えて、近年ではとくに、万人受けするいい人を見せなければならないF1の世界で、ものすごく個性的なキミ・ライコネン。でも、そんな彼だからこそたくさんのファンがついているのでしょう。
『知られざるキミ・ライコネン』おすすめできる一冊
さてさて本題の『知られざるキミ・ライコネン』についてですが、実はこの本、実際に購入して驚いたことがあります。
それは、この本がハードカバーの本だったという事です!!
購入前に色々なサイトを見ていたのですが、表紙にライコネンの顔が大きく映っていたので読んでみたいなと思い、それほど深く考えずに本を注文しました。そして手元に届いてから初めてハードカバーの本だと気づきました・・・。こんなにきちんとした本を買ったのは十数年ぶりです(笑)
ページ数は300ページ超え。1ページあたりの文字数はそれほど多くないので普段読書の習慣がない私でも読みやすいです。
私はゆっくり読んでいるので、まだ100ページほど読んだところですが。
おおまかに説明すると、内容としては、著者がライコネンの生活に同行している感じで書かれています。レース週末の行動や家族と遊ぶキミ・ライコネン。また、著者はF1に興味がないようなのでレースや車のことを細かく書いてはいないです。
キミ本人のインタビューや、マネージャー・メカニックや周りの人物への取材、家族との昔話。記者会見中のクセや、闘った病気の話、本名についても書かれています。昔のキミ・ライコネンを知っている人のインタビューはとても興味深い。
わかりやすい言葉で書かれているので、状況や場面などが想像しやすく、読みやすい内容になっていると思います。また、外国本の日本語翻訳のせいか、所々に独特な表現がありますがそれほど気にはなりません。
★写真が多数掲載されてます
内容はもちろん面白いですが、一番うれしいのが写真です。話の合間にちょこちょことキミ・ライコネンの写真が載っています。幼少期の姿や家族で写っているもの、兄のラミとの兄弟ツーショット。それから息子のロビン君や娘のリアンナちゃんの姿も多く写っています。奥様のミントゥさんとの仲よさそうな雰囲気もばっちり。ライコネン家のアルバムからも写真を出しているそうですよ。
TwitterなどのSNSをしないキミ・ライコネンなので、こんなにも家族との写真を公開していることに驚きました。
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出版社・著者について
この本の著者は、ライコネンと同じフィンランド出身のベストセラー作家のカリ・ホタカイネン氏。
この本は最初で最後、唯一のキミ・ライコネン本人の公認ブックとして世界中に出版予定で、フィンランド語の初版は発売から数日で完売し、すでに増刷も決まっているそう。
著者/編集:カリ・ホタカイネン
訳/監修:五十嵐 淳
出版社:三栄書房
発行形態:単行本
先行販売も魅力的だったのですが、三重県の鈴鹿市はとても遠いので私は本屋で購入しました(笑)予約しなくてもいいかなと軽い気持ちでしたが、実際は本屋さんに取り寄せしていただきました。問屋さんにも在庫がなく、本が届くのに1週間ほどかかりました。
ちなみに楽天ブックスのランキングで「車・バイク部門」で週間1位と日別1位になっててびっくりしました。一位はすごいことだけど、ライコネン本人は車じゃないのに、やっぱりこの部門か、って感じです(笑)