2019年F1第2戦バーレーンGP 決勝順位・出来事まとめ

2019年F1世界選手権バーレーンGPコース

 名前:バーレーン・インターナショナル・サーキット

  国:アラブ首長国連邦

設立年:2004年

デザイン:ヘルマン・ティルケ

コース全長:5,412m

周回数:57周(時計回り)

ピットレーン長:419.7m(約24秒)

1コーナーまでの距離:501.9m

コースレコード:1分31秒447、2005年 P.デ・ラ・ロサ(マクラーレン)

<F1レースの簡単な流れ>

①予選レースで決勝戦のスタート位置が決まる

②翌日、決勝レース

③決勝レースの順位に応じたポイントを獲得

決勝前の予選順位(バーレンGP)

2019年開幕戦バーレーンGP(グランプリ)

<予選順位>

ポールポジション(予選1位)を獲得したのが、シャルル・ルクレール選手。デビュー23戦目にして初めて。

F1が始まってから99人目のポールポジション獲得者になる。また、このバーレーン戦がF1世界選手権が始まってから999戦目のレースでもある。

予選順位 ドライバー名 チーム
1 C・ルクレール フェラーリ
2 S・ベッテル フェラーリ
3 L・ハミルトン メルセデス
4 V・ボッタス メルセデス
5 M・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6 K・マグヌッセン ハース
7 C・サインツJr. マクラーレン
8 R・グロージャン ハース
9 K・ライコネン アルファロメオ
10 L・ノリス マクラーレン
11 D・リカルド ルノー
12 A・アルボン トロロッソ・ホンダ
13 P・ガスリー レッドブル・ホンダ
14 S・ペレス レーシングポイント
15 D・クビアト トロロッソ・ホンダ
16 A・ジョビナッツィ アルファロメオ
17 N・ヒュルケンベルグ ルノー
18 L・ストロール レーシングポイント
19 G・ラッセル ウイリアムズ
20 R・クビサ ウイリアムズ

決勝のスタート位置を決める『予選』の結果です。

ちなみに予選で1位だったとしても、ポイント獲得などはありません

あくまでも、決勝戦のスタート位置を決めるもので、予選1位は『優勝に近い位置』ということです。

決勝戦 2019年バーレーンGP

さて、続いてはF1世界選手権2019シーズンの第二戦目であるバーレーン戦の決勝レース

今回は、レース終盤にドタバタとレースが動きました。主役ルクレール選手でしょうか。

レース中の主な出来事

※記載している周回数は多少の誤差があるかと思います。ご了承ください

<1周目>
スタートで1位スタートのルクレールを抜いて、ベッテルがトップに立つ

<6周目>
DRSを使い、ルクレールがベッテルをオーバーテイク(追い越し)をしてトップに立つ

14周目>
ルクレールとハミルトンがタイヤ交換

15周目>
ベッテルがタイヤ交換。ベッテルを追い越し、ハミルトンが2位へ浮上

23周目>
ペースが落ちてきたハミルトンをベッテルがオーバーテイク(追い抜き)する

35周目>
ハミルトンがタイヤ交換

36周目>
ベッテルがタイヤ交換

37周目>
ルクレールがタイヤ交換

38周目>
ボッタスがタイヤ交換

順位は1位ルクレール、2位ベッテル、3位ハミルトン、4位ボッタス

38周目>
ハミルトンとベッテルがバトル

ベッテルがスピンしてしまい、ハミルトンが2位

その後、ベッテルは車の部品(フロントウィング)を破損。ピットストップして部品交換し、順位を落としてしまう。

46周目>
1位を走っていたルクレールの車にトラブル発生、ペースダウン

48周目>
ペースダウンしたルクレールをハミルトンが追い抜き1位になる

54周目>
ボッタスがルクレールを追い抜き2位浮上

55周目>
ルノーチームのリカルドとヒュルケンベルグが車のトラブル。2台の車がコース近くでストップしてしまう。

車の撤去作業のため、セーフティーカーが出動し、

そのままレースがフィニッシュ

レースの流れを詳しく

ここのサーキット場はスタート位置は奇数グリッドが有利だと言われています。(スタート位置が1位・3位・5位など)

2019年のこのコースは、DRSゾーンが3ヶ所に増えているので、追い抜きのチャンスがあり、追い抜き(オーバーテイク)をしやすいコースです。

F1の歴史が始まってから、今回のレースで999戦目99人目ポールポジョン獲得者シャルル・ルクレール選手になりました。

<決勝戦>

1周目、スタートで1位スタートのルクレールを抜いて、ベッテルがトップに立つ

フェラーリチームはチームメイト同士でのバトルが許しているので、激しいトップ争いがレース序盤から繰り広げられました。

DRSが解禁されると、ルクレールベッテルをオーバーテイク(追い抜き)してトップに立ちました。

このレースはDRSのおかげで、全体的に追い抜きシーンが多く見られました。

<14周目>
ルクレールとハミルトンがタイヤ交換

<15周目>
ベッテルがタイヤ交換。ベッテルを追い抜き、ハミルトンが2位へ浮上

<23周目>
ペースが落ちてきたハミルトンベッテルがオーバーテイク(追い抜き)

<35周目>
ハミルトンがタイヤ交換

<36周目>
ベッテルがタイヤ交換

<37周目>
ルクレールがタイヤ交換

<38周目>
ボッタスがタイヤ交換

順位は1位ルクレール、2位ベッテル、3位ハミルトン、4位ボッタス

<38周目>
ハミルトンベッテルがバトル

ベッテルがスピンしてしまい、ハミルトンが2位に浮上。

その後、ベッテルは車の部品(フロントウィング)を破損。ピットストップして部品交換。
順位を落としてしまいました。

<46周目>
1位を走っていたルクレールの車にトラブル発生、スピードがみるみる遅くなりペースダウン

車に異常が発生しても、ルクレールはチーム無線でも取り乱すこともなく、冷静に対処していて、好印象でした。

<48周目>
そして、ペースダウンしたルクレールハミルトンが追い抜き、ハミルトンがトップに立つ

ルクレールの車は、他車から時速30㎞ほど遅いスピードしか出ず、ずるずると順位を落とす勢い。このままだとフェルスタッペンにも抜かれてしまい、5位フィニッシュになりそうなペース。

<54周目>
ボッタスがルクレールを追い越し2位浮上

<57周で争うレース終盤の55周目>

突然、ルノーチームのリカルドヒュルケンベルグの車にトラブル発生。

急にマシンストップ。ルノーチームはまさかの2台ともがリタイアとなりました。

しかも2台の車はコース近くでストップ。

その止まった車を撤去するため、セーフティーカーが出動。

※セーフティーカーとは

車の撤去作業では人や重機がコースに入るので、車が高速で走っていては危険なため、その撤去作業中の車のペースを止めるために、セーフティーカーが出動する。

セーフティーカーが入っている間は、バトル禁止。追い抜きが出来ない。

撤去作業などが終われば、セーフティーカーは解除されてレースは再開される。

<57週目>

2台の車の撤去作業に時間がかかってしまい、セーフティーカーが入ったままレースが終わる結果となりました

レース終盤の思いがけないセーフティーカー出動により、ペースダウンした3位ルクレールは、4位フェルスタッペンにも追いたてられていましたが、幸運なことに3位を守ることができました。

また、同じフェラーリチームのベッテルは、38周目のハミルトンとのバトルで、熱くなりすぎずにそのまま走っていれば、ハミルトンを抜き返すことも、優勝するこも出来たのかもしれません。
可能性の話ですが、ベッテルにすれば非常にもったいないレースとなりました。

バーレーンGP 決勝レース順位結果・獲得ポイント

1位 ハミルトン選手
ハミルトンは今年初優勝、自身74勝目

2位 ボッタス選手
二戦連続の表彰台

3位 ルクレール選手
初めての表彰台(3位以内)を獲得、ファステストラップポイントも獲得

<決勝結果>

※3位のルクレール選手16ptの内、1ptはファステストラップポイント

順位 予選

順位

ドライバー名 チーム 獲得ポイント

(点数)

1 3 L・ハミルトン メルセデス 25pt
2 4 V・ボッタス メルセデス 18pt
3 1 C・ルクレール フェラーリ 16pt
4 5 M・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 12
5 2 S・ベッテル フェラーリ 10
6 10 L・ノリス マクラーレン 8
7 9 K・ライコネン アルファロメオ 6
8 13 P・ガスリー レッドブル・ホンダ 4
9 12 A・アルボン トロロッソ・ホンダ 2
10 14 S・ペレス レーシングポイント 1
11 16 A・ジョビナッツィ アルファロメオ 0
12 15 D・クビアト トロロッソ・ホンダ 0
13 6 K・マグヌッセン ハース 0
14 18 L・ストロール レーシングポイント 0
15 19 G・ラッセル ウイリアムズ 0
16 20 R・クビサ ウイリアムズ 0
17 17 N・ヒュルケンベルグ ルノー 0
18 11 D・リカルド ルノー 0
19 7 C・サインツJr. マクラーレン 0
リタイヤ 8 R・グロージャン ハース 0

※レース終盤にリタイアしたリカルド選手とヒュルケンベルグ選手は完走扱いになる

レース後の出来事まとめ

決勝レース後、記事のまとめを少し。

ルクレール選手はフェラーリからのチームオーダーを無視!?

決勝戦の6週目にチームメイトのベッテル選手を追い越したルクレール選手でしたが、レース後のインタビューで、この行動はチームからの指示を無視した行動だったと話していた。

スタートでベッテルに追い抜かれたルクレールは、その後ベッテルに追いついた際に、無線で「僕の方が速い」とチーム(フェラーリ)に伝えた。

しかしチームからは、あと2周の間その位置を維持するように指示される。それでも6周目にはDRSを使ってベッテルにオーバーテイク(追い抜き)をした。

チームメイト同士での接触するアクシデントは起こらなかったものの、

「チームメイトとのバトルは常に複雑な状況。リスクはとても高い、どのチームでもレース前に注意を受ける。他のドライバーと争うことはいいが、チームメイトの場合は注意するように、とね。それは普通のことだよ」とルクレールは話していたようだ。

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